「転売ヤー」を叩く人々について

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twitterでこんなハッシュタグが盛り上がっていました。

#転売禁止
#転売ヤーを許すな

これらのハッシュタグを検索すると、いわゆる「転売ヤー」に対する呪詛と罵詈雑言がうぞうぞとひしめいています。

「安く仕入れて高く売る」
「需要と供給のギャップが価格を決める」

ごくごく普通の商売の仕組みなのですが、これが上手な人は何かにつけ悪者扱いされるのが世の常。

商売上手なユダヤ人は貧しい人々から嫉妬心や宗教上の理由で迫害され続け。
江戸時代の日本では「気に食わない金持ち物持ち」が打ちこわしの被害に遭い。

それらの例と比べれば、twitterでハッシュタグ付けて怒り狂うに留める現代の日本人は大人しいとも感じます。

ハッシュタグ上に踊る様々な意見を見る限り、大きく以下に分類されます。

①転売自体を否定する過激派

②嗜好品が欲しいけど「転売ヤー」により高額な値付けをされて買えないから怒っている人々

③医療品など命に関わる物品を買い占めて法外な利益を乗せて売ることに怒る人々

④「安く仕入れて高く売るのは当然の仕組みでしょ?」と転売屋叩きする人々を諫める人々。

私は基本的に④で、道徳感を挟んで③寄りかなあ、というスタンス。

他人の命を危険に晒してまで利益を得ようとする行為はさすがに困ります。

これに関しては論理じゃないです。感情論でダメ、と私も言います。

①転売自体を否定する過激派
これに関しては、うーん、すごい人たちですね。
「安く仕入れて高く売る」仕組み自体を否定するわけですから、自分が携わっている仕事や日々の消費活動を否定せざるを得ない方も多いことでしょう。その矛盾を彼らは一体どう解決するのしょうか。

②嗜好品が欲しいけど「転売ヤー」により高額な値付けをされて買えないから怒っている人々

これに関しては、単に「気に入らない」という感情論とポジショントークが目立ちます。

「欲しいゲームが転売ヤーのせいで高くて買えない!むかつく」
「欲しいアーティストのグッズが(以下略」

などの具体事例を

「安く仕入れて、需要があるところに、合意の上で、高く売る」

にという商売の基本構造に抽象化させた上で発言してる人は少なそう。

いずれにせよ不要不急の嗜好品については、市場原理に任せて、法律の許す範囲で、好きに転売したり買ったりすれば良いのでは。売ったり買ったりする主体が個人だろうが法人だろうが関係なく。

ただ「時間制限がある物品」については、確かに心苦しいものがあるなーとも思います。

と言ってもパッと思いつくのはコンサートのチケットくらいなんですが。
コンサートチケットって、使わないままコンサートが終わったら、無用の長物になるじゃないですか。

ダフ屋さんが法外な価格を付けたおかげでチケットを買うに買えず、大好きなミュージシャンの公演を観られない人は多いのでしょう。そりゃかわいそうですよ。演者としても怒り心頭のはずです。

ただし、そういう感情論だけで「チケット転売」はダメと断言しても良いか?

そう言われると難しいんですよ。

なぜなら「安く仕入れて高く売る」という商売の本質に沿った行為であることに変わりはないから。

「ダフ屋は反社会勢力が資金源にしてるからダメ」という意見も、反社会勢力がやってるその他の迷惑な活動がよろしくないというだけで。

ダフ屋行為それ自体が本質的に問題なの?

と言われると、問題ないと言わざるを得ません。

そう、
「安く仕入れて、需要を持つ人に対して、合意の上で、高く売る」
という商売の本質に沿った行為であることに変わりがないから。

元のチケットがいくらで、ダフ屋が何万円〜何十万円と付けようが、買う人は買うんですよ。その価格に合意して買います。

「とは言え悪質だ!」とおっしゃる方は、あとで述べるいくつかの具体事例にも同じように「悪質だ」と言えるかを考えてみて下さい。

ちなみに

「メーカーや卸業者から安く仕入れて小売店が高く売るのは良い」
「小売店で仕入れたものを転売するのはダメ」
「新品を転売するのはダメ」

こういう意見をおっしゃる人も多いですが、「こうだから」と論理的に説明する人は、私が確認できる範囲ではいませんでした。

結局は

「それはそういうもの」として一般的に受け入れられているか否か

という、非常にアイマイな基準で判断する方が多数ではないでしょうか?

個別具体の事例を数えたらきりがないですが、
「モノに利益を乗せて売るのが社会通念として受け入れられている例」
を挙げてみましょう。

例えばアンティークショップや雑貨屋さん、古本屋さんなど、広く中古屋さん。

お店の方の知識とセンスで品物を仕入れて、独自のコンセプトで営業をしている
この商売に文句を言う人、いますかね?

私はギターやレコードが好きなんですが、レアな品物はびっくりするような価格で売られてたりします。

どれも新品として小売店で売られていた頃はうんと安かったものたちです。

これに文句を言う音楽ファンは、そうですねー、今のところは会った事がないです。

それから株式投資。証券取引所で株を安く買って高く売る仕組みを否定する人、いますか。多分いないんじゃないかな。否定しちゃうと「自社の企業価値が上がらず一定で良い」って事になってしまうものね。

そう言えば、国民健康保険や何らかの民間保険。
加入している方が大多数だと思いますが、保険屋さんは皆さんが預けた保険金をどうやって運用しているでしょう?

そう、投資ですよね。債権だったり、株式の配当や値上がり益などを増やす事で皆さんに支払う保険金をせっせと作っているわけです。

「転売ヤー」を叩く方々の安心な未来も、「安く仕入れて高く売る」仕組みで担保されているわけですね。

それから、現代アート。
もともと「定価」など存在しないモノに価値が見出され、ウン億円とかウン十億円とかの価格になったりします。

「適正な価格」など幻想に過ぎない事を示す分かりやすい例がアートの世界ではないでしょうか。

アレコレ言いましたが結局

「需要に対して供給が追いついていなければ価格が釣り上がる」
「安く仕入れて高く売るのが商売・経済の基本」

なので、売る人と買う人の間で合意が得られたら、それが適正価格でしょう。

詐欺をやってるんでもない限りは。

よく考えずに

「メルカリをつぶせ!」
「amazonをつぶせ!」
「商社をつぶせ!」

など叫ぶ人たちはいったん落ち着いて、自分の生活がどんな仕組みで成り立っているかを冷静に見つめ直して下さい。

正義を振りかざしてるつもりでも、よく考えたら
「個人的に気に入らないからぶっ叩きたいだけ」
「論理は、特にないけども…」
って事は多いですよ。

安易に取り締まっても、闇市的なものは必ず発生しますし、それこそ犯罪者集団がお金稼ぎに邁進するでしょう。

禁酒法時代のアメリカが良い例です。

いっそ大麻を合法化することで、悪い奴らが儲けるのを防ぐ国や自治体もありますね。

 

何だか偉そうに語ってきましたが、知識や思考不足で論理が破綻してる部分がきっとあるでしょうから、「バカめが」と思われた方、お気軽にコメントを下さいね。

取り止めもないですがこの辺で。

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