映画『アトミック・ブロンド』レビュー

映画

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

今日は『アトミック・ブロンド』の話。

作品情報

アトミック・ブロンド

(原題:Atomic Blonde)

  • 製作:2017年/アメリカ/115分
  • 監督:デヴィッド・リーチ
  • 出演:シャーリーズ・セロン/ジェームズ・マカヴォイ/ジョン・グッドマン/ティル・シュヴァイガー/エディ・マーサン/ソフィア・ブテラ/トビー・ジョーンズ
  • 原作:アンソニー・ジョンストン&サム・ハート『The Coldest City
  • 脚本:カート・ジョンスタッド
  • 撮影:ジョナサン・セラ
  • 音楽:タイラー・ベイツ

予告編

レビュー

「バラバラだった複数の要素が、組み合わさって秩序を形成する」

その結果はもちろんのこと、その過程の鮮やかさに快感を覚える。

多彩な人物たち個々のエピソードが、次第に一つの地点へと収束する群像劇

建築物

オーケストラやバンド

めっちゃパーツ多いガンプラ

ミュージカル映画。例えば『ロシュフォールの恋人たち』カトリーヌ・ドヌーヴが彼氏の画廊に向かう道中のシーケンス。

またはカイリー・ミノーグの"Come Into My World"や、OK GoのMV諸作品など。

そして

「手足など複数の身体部位、あるいは道具が、どういう向きに、どういう速さで動き、それを受けたりよけた相手が(以下ループ」

というピースの数々が組み合わさり、やはりパズルが組み上がっていく快感。

これがアクション映画の醍醐味だ。

そしてパズルのピースが膨大で、複雑で、立体的であればあるほど、完璧に組み合わさった時の快感もひとしお。

『アトミック・ブロンド』もロープや家具を使った複雑で楽しいアクションが次から次へと飛び出して楽しい。

中でも階段でのステゴロ大暴れアクションは本作の白眉。

各フロアのボスを倒すたび「上へ上へ」とステージが進んでいく『死亡遊戯』と逆に、「下へ下へ」と突き進んでいく。

敵どもをボッコンボッコンにやっつける長回しの快感は、『キングスマン』でいう「コリン・ファース教会で大暴れ」シーンを思わせて爽快だ。

(疑似的にせよ)ワンテイクだからこそ得られる気持ちよさはさながらピタゴラスイッチだ。

「凍れる音楽」と呼ばれる建築に対して、ダンスや映画のアクションシーンを「流動する建築」と呼ぶこともできる。

盗んだパトカーで逃げるシーンはオープンワールドのゲームをプレイしてる感覚。

アゲアゲな80'sナンバーが流れてるのもあり、FPS演出で話題になった『ハードコアヘンリー』も思い出す。

テーマの面では、『アトミック・ブロンド』だけでなく『ワンダーウーマン』だったり『エル』だったり、「圧倒的に強い女性」を特徴とする映画が増えてきたように感じる。

『グロリア』が午前十時の映画祭で公開されたのもその潮流を表しているように思う。

いつか「男だ女だ」で個人が優遇されたり冷遇されない世の中になりますように。

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