映画『君の名前で僕を呼んで』レビュー

映画

作品情報

君の名前で僕を呼んで

(原題:Call Me By Your Name)

  • 製作:2017年/アメリカ・ブラジル・イタリア・フランス/130分
  • 監督:ルカ・グァダニーノ
  • 出演:ティモシー・シャラメ/アーミー・ハマー/マイケル・スタールバーグ
  • 原作:アンドレ・アシマン『Call Me By Your Name
  • 脚本:ジェームズ・アイヴォリー
  • 撮影:サヨムプー・ムックディプローム
  • 編集:ヴァルテル・ファサーノ
  • 音楽:スフィアン・スティーヴンス

予告編

レビュー

"ほんとのこと知りたいだけなのに、夏休みはもう終わり"

Flipper's Guitar - DOLPHIN SONG

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

北イタリアの澄んだ空気、日射し、水の揺らぎ、萌える緑。

すべてがきらきらと鮮やかで夏休みが待ち遠しくなる映画です。

それら情景を際立たせる音楽も素晴らしい。

コロコロと駆け回るピアノのアルペジオや、

リバーブのきいた声で歌われるドリームポップナンバーが

「ひと夏の出会いと別れ」
「成長と喪失」

という主題を巧みに演出しています。

例えばこの映画をそのままWild NothingThe 1975DIIVなどのミュージックビデオにしても違和感ゼロでしょう。

bloodthirsty butchersの"7月"なんかモロにジャストじゃないでしょうか。

注意点は、知的で気の利いた会話・映像・音楽などの雰囲気づくりにストーリーと同じだけ力点が置かれた作品だということ。

起承転結や起伏がハッキリした娯楽作品を好む方にはオススメしません。

とりわけカメラの動きのにぶさと編集の少なさに退屈される方が多いようです。

火を見つめる主人公をアップで捉えるラストシーンの長回しは『暗殺の森』を思わせました。

観る人を選ぶ作品ではあるものの、終盤でお父さんが主人公に語りかける言葉は多くの大人にとって普遍的に意味を持つはず。

The Pains Of Being Pure At Heart(純粋であるがゆえの心の痛み)を避けるあまり、自分や他人の心に対して無感情になってしまう。

それが大人のあるべき姿でしょうか?

私自身はエリオ君のように、良くも悪くも、傷つきやすい魂を持ったまま不器用に生き続けたいです。

ネオアコ/インディーロック/シューゲイザーファンにこそイチオシしたい!

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