映画『マーティ』レビュー

映画

作品情報

マーティ

(原題:Marty)

  • 製作:1955年/アメリカ/91分
  • 監督:デルバート・マン
  • 出演:アーネスト・ボーグナイン
  • 脚本:パディ・チャイエフスキー

第28回アカデミー作品賞/監督賞/主演男優賞/脚色賞/受賞

第8回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞

予告編

レビュー

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

性別、年齢、容姿、親、子供、職業、宗教。

さまざまな要素が、個人に対して社会的役割を押し付けるためのツールとして使われている。

しかも役割は他者から強制されるだけでなく、

当の本人が

「自分はこういう人間だ…」

「だからこうあらねばならない…」

「ああなれないのは仕方ない…」

など固定観念を持ち続けてしまい、

精神的に自分を縛り付けてしまうケースも多いのがまた悲劇だ。

そしてそれは現代でも変わらない。

そういった非合理的なルールや常識にムシャクシャしてる人が観れば、

結末でマーティが見せる純粋さと情熱にちょっぴり勇気をもらえるかも知れない。

とはいえ、

・デートで女の子に自分の話ばかりまくしたてる(武勇伝含む)

・「この女の子ヤレる」と勘違いからの無理やりキスしようとして断られ逆ギレ

・場の雰囲気を完全に無視して無関係な自分の話を放り込む

など、マーティが次から次に繰り出す「モテない人間特有の必殺技」は身につまされ頭と心臓が痛くなる。

マーティ!モテないのは、顔のせいじゃないぞ!

それから、

子供が独り立ちしたことで人生の目的を失った親、

他人の意見に振り回される主体性のない親など、

思考を止めた人間の成れの果てが鋭く描写されているのもポイント。

50年代のアメリカに特異なものではなく、普遍的に人間が抱える悲喜劇を描いたのが『マーティ』だ。

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