映画『華麗なる晩餐』レビュー

映画

作品情報

華麗なる晩餐

(原題:Next Floor)

  • 製作:2008年/カナダ/11分
  • 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

レビュー

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

『静かなる叫び』の製作中断時期に、同作の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴと脚本家のジャック・ダヴィッツが作った10分の短篇映画だ。

古色蒼然としたお屋敷。

次々と供される得体の知れない肉料理を、11人の紳士淑女たちが猛烈な勢いで、ひたすら喰らう、喰らう、喰らう。

グロテスクかつ奇妙なユーモアをはらんだ光景が続く中、彼らの重みに耐えかねた床はバキバキと音を立てて底が抜けてしまう。

下の階(Next Floor)に落ちた彼らは若干の動揺を見せるも、再び肉に喰らいつく。

そのたび床は抜け、また食事は再開され、また床が抜け、、、それが延々と繰り返される。

何なんだこれは!

空虚かつ底なしの欲望に突き動かされ、無軌道な消費活動を繰り返す人間たちへの諷刺だろうか。

その不条理な設定と相俟ってルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』を思わせる珍品だ。

ぎゅぎゅおぉ!と素速いズームアウトの多用など、物々しい雰囲気ながらどこかファニーな作りはデヴィッド・リンチの短篇も想起させる。

性急な咀嚼音や食器が擦れる音は音フェチの方々にもポイント高いかも?

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