作品情報
想いのこし
- 製作:2014年/日本/120分
- 監督:平川雄一朗
- 出演:岡田将生/広末涼子/鹿賀丈史
- 原作:岡本貴也『彼女との上手な別れ方』
- 脚本:岡本貴也/HARU
- 音楽:松谷卓
予告編
レビュー
こんにちは、こんばんは。
臘月堂、主人の南(@lowgetsudou)です🌙
いわゆる泣ける映画はしばしばアダルトビデオに例えられます。
今作もまた、サクッと涙欲を満たしてスッキリしたい時に重宝する映画です。
とりわけ
「幽霊が宿願を遂げて成仏」
という物語の型は人を泣かせるに便利が良すぎて、
『ゴースト ニューヨークの幻』
『椿山課長の七日間』
『あの花』
『幽霊人命救助隊』
など枚挙にいとまがありません。
せっかく脚本や演出や演技などが良くても、
「いやこの設定と展開じゃ泣かざるを得ないじゃん」
と軽く見られがちなため、諸刃の刃になりやすいのが困りどころ。
ピンの料理もキリの料理も、味の素をドバドバ混ぜると本能的に「美味い」と感じてしまうのと同じです。
コーラを使ったカクテルは作り手の個性や技術が出しにくいためバーテンダー泣かせと言われますが、それとも近い現象。
『想いのこし』もまた「味の素」の量が半端でないので、
"泣かせ方マニュアル"
や
"涙を絞りとる100の方法"
などのサブタイトルを付けて、脚本家志望者が教科書として活用するのも良いでしょう。
ラストシーンの鳥も、どうせやるなら
「4羽の小鳥が一緒に飛び立ちカメラが空にパンしてEND」
くらいコッテコテにしちゃえば良い。
とにかく僕が言いたいのは「広末は最高」ということだけです。
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