映画『抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-』レビュー

映画

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

今日は『抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-』の話。

作品情報

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-

  • 製作:1956年/フランス/97分
  • 監督:ロベール・ブレッソン
  • 出演:フランソワ・ルテリエ/シャルル・ルクランシュ

レビュー

フランスの脱獄映画はチームプレーと人間心理に迫った『穴』がとても好き。

今作はシチュエーション、人物、心理描写、ナレーション、すべて必要最低限の要素だけで構成されていて、ピーーーンと張り詰めた緊張感が楽しかった!

そしてベッドの部品やスプーンや窓枠など、"あり合わせの" モノを上手に使って脱出ガジェットを作り上げる胸アツ展開。

脱獄映画のキモである創意工夫、レヴィ=ストロース言うところのブリコラージュが隅々まで輝いており最後までワクワクさせてくれる。

さらに感動したのはカメラの使い方。

緊張して余裕が持てないと、人は広い視野で俯瞰的に物事を見られない。

テンパって一つの対象に集中するあまり、周囲が見えなくなるのが自然だ。

今作の場合、粛々と脱出作戦を遂行する主人公の手元だけがクローズアップされるカットがとても多い。

これが『スリ』同様ストーリーテリングの手段としては勿論、主人公の差し迫った精神状態を表す上でもうまく機能している。

言葉を用いず画面だけで雄弁に語る美学、つまり映画でなければ得られない快感に溢れた作品。

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