映画『アメイジング・スパイダーマン2』レビュー

映画

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

今日は『アメイジング・スパイダーマン2』の話。

作品情報

アメイジング・スパイダーマン2

(原題:The Amazing Spider-Man 2)

  • 製作:2014年/アメリカ/142分
  • 監督:マーク・ウェブ
  • 出演:アンドリュー・ガーフィールド/エマ・ストーン/ジェイミー・フォックス/デイン・デハーン/フェリシティ・ジョーンズ/ポール・ジアマッティ/サリー・フィールド
  • 脚本:アレックス・カーツマン/ロベルト・オーチー/ジェフ・ピンクナー
  • 撮影:ダニエル・ミンデル
  • 編集:ピエトロ・スカリア/エリオット・グレアム
  • 音楽:ハンス・ジマー

予告編

レビュー

スパイダーマンのテーマは

「大いなる力には大いなる責任が伴う」

かてて加えて、

「大いなる責任を果たすためには、大いなる代償を覚悟しろ」

それが今作の教訓だ。

"My Choice!!"

この上なくシンプル、かつ、この上なく身が引き締まるセリフじゃないか。

どんな結果になろうとも、すべての行動は自分で決めるし、自分で責任を持つもの。

それが大人!

また本作では、都市が内包する「孤独」という問題を戯画化してもいる。

ジェイミー・フォックス扮する悪役エレクトロが凶行に及んだ動機は

「自分は社会から必要とされていない」

という疎外感。

一方的に愛情を注いだ対象から、与えたのと同じだけの愛情が受けられなかった結果、「裏切られた」と感じる身勝手さ。

そのあげく自分に価値を見出せなくなり、自暴自棄に陥り、他者のことも「風景」としか見えなくなる。

「他人にも家族や友人がいて日々を懸命に生きている」などの想像力は働かない。

その結果、引き起こされるのが無差別テロだ。

エレクトロの姿は秋葉原の通り魔や、握手会でアイドルをめった刺しにした男、登戸で幼児に切りかかった男など、日本にもしばしば現れる凶悪犯たちにも重なる。

冷静にエレクトロを説得し懐柔しようとするスパイダーマンを無視して警官が発砲する場面は『パーフェクト・ワールド』『マッド・シティ』を思い出す。

社会の中に居場所を見出せない者たちの悲しみや怒りを、「体制・秩序の維持」という大義のもとに暴力で踏みつぶす

近代以降、世界中で何度も繰り返されてきた光景そのものだ。

何の救いも得られないまま死んでいったエレクトロの最期に心がえぐられた。

それからピーター・パーカーの部屋にDIIVVelvet UndergroundXXDavid Bowie『Low』、ラモーンズらロックミュージシャンの写真やアルバムジャケット、アントニオーニ『欲望』のポスターなどが飾ってあるのが最高。友達になりたい。

『(500)日のサマー』のマーク・ウェブならではのプロダクション・デザインだ。

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