こんにちは、こんばんは。
臘月堂、主人の南(@lowgetsudou)です🌙
今日は『カラーパープル』の話。
作品情報
カラーパープル
(原題:The Color Purple)
- 製作:1985年/アメリカ/1985分
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 出演:ウーピー・ゴールドバーグ/ダニー・グローヴァー/ローレンス・フィッシュバーン/マーガレット・エイヴリー/オプラ・ウィンフリー
- 原作:アリス・ウォーカー
- 脚本:メノ・メイエス
- 撮影:アレン・ダヴィオー
- 編集:マイケル・カーン
- 音楽:クインシー・ジョーンズ
予告編
レビュー
『ミシシッピーバーニング』『007 スカイフォール』のヒゲソリシーンも怖かったけど今作も圧倒的にブルった。
①ひげそりを研ぐ
②アフリカの部族の儀式で子供の顔に傷をつける
③真っ赤なマニキュアを塗るカットで血をイメージさせる
別々の人物が行う3つの行動をカットバックさせる編集が巧み。
主人公が自分の意思と関係なく周囲の環境に振り回され不幸におちいる境遇、
これは序盤で朗読される『オリバーツイスト』と共通する部分。
それが後半になるにつれ、抑圧者に対し反抗心をむき出しにするのが痛快だ。
負けん気の強い女性ソフィアが無礼な白人に毅然と立ち向かった結果、
『カッコーの巣の上で』のように"牙を抜かれる"展開もキツくて忘れがたい。
酒場で朗々と歌われるセリーのブルース、ラストシーンの教会でのゴスペル大合唱など、多幸感に満ちた音楽も素晴らしい。
劇中で居酒屋を"Jook Joint"と言ってて思い出したけど、今作の音楽と製作を担当したクインシー・ジョーンズのアルバム『Q's Jook Joint』が名盤ということも付け加えておきます。
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