映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』レビュー

映画

作品情報

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)

  • 製作:2009年/スウェーデン/153分
  • 監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
  • 出演:ノオミ・ラパス/ミカエル・ニクヴィスト
  • 脚本:ニコライ・アーセル
  • 原作:スティーグ・ラーソン

予告編

レビュー

こんにちは。臘月堂(@Lowgetsudou)です。

大ヒット小説シリーズ『ミレニアム』映画化1作目。

「魅力的な変人」はミステリー作品に欠かせない要素。

当シリーズのリスベットは、その点で発明とも呼べる存在です。

ピアスだらけの顔でゴシックファッションに身を包んだ彼女が、

天才的なハッキング技術と記憶力で謎を次々と暴いていく。

奇抜な容貌と仕事のギャップ、そして男たちに敢然と立ち向かうリスベットの勇姿が今作の大きな特徴となっています。

亡くなった原作者のスティーグ・ラーソンは、人々を抑圧するファシズムそしてミソジニーを嫌悪していた人物。

彼は少年の頃に女性がレイプされているのを目撃しつつも助けられなかった経験をしており、そのトラウマが作品にも反映されています。

今作に登場する敵の男たちは吐き気を催す邪悪そのもの。

主役の新聞記者ミカエルがしょっちゅう彼らからコテンパンにされる一方で、

リスベットが男である彼を助け八面六臂の活躍を見せる姿がカッコいいです。

リスベットを演じたノオミ・ラパスは素の表情に緊張感と強気な雰囲気が漂っており、ミステリー/サスペンスにぴったりな顔の女優。

今作に限らず『プロメテウス』『パッション』『セブン・シスターズ』などでも、

理不尽な暴力に振り回されながら逆境に立ち向かう毅然とした女性を演じています。

『ワンダーウーマン』『突然炎のごとく』『エイリアン』『テルマ&ルイーズ』のような「強き女」像。

それを『水戸黄門』ばりにストレートな勧善懲悪で描いた、フェミニズムの観点からも重要な作品です。

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